# passiv Fan 製品の特徴・性能について

ダクトレスのメリットは何ですか?
まず、ダクト配管の必要がなく、施工が簡単です。そして壁付けですので、メンテナンスが簡単です。
passiv Fanはどのように熱交換を行うのですか?
換気ファン1台で正転反転を繰り返すことで蓄熱エレメントに熱を蓄熱・放熱を繰り返しながら熱交換します。
ダクトレスの特徴はどこにありますか?
熱交換換気の多くは紙製の熱交換素子を採用しています。紙製の場合、湿気で濡れたり、ホコリが詰まったりすると熱交換だけでなく、空気の交換(換気)もしなくなる恐れがあります。passivFanの特徴の一つはセラミック製の蓄熱エレメントを熱交換素子に採用していることです。お皿と同じセラミックなので、水洗い可能で繰り返し使えます。全てのパーツがユーザー様で手分解できる簡素な構造なことも大きな特徴の一つです。
ドイツ製ですか?
passiv Fanは自社(埼玉県)で製造しています。
配線はどのように行うのですか?
コントローラーに一次側の電源(AC100V)を配線し、コントローラーから各換気ユニットまでは専用ケーブルで3芯配線していきます。
passiv FanのコントローラーVM1で給気と排気をどのように分けているのでしょうか?
集中コントローラーに配線を差込む端子の位置によって、給気スタート・排気スタートを分けております。
passiv Fanの屋外フードは外側に防虫網は有りますか?
防虫防塵は室内側のフィルターにて対策しております。防虫網は通常外側に設置されるためメンテナンスが行えないことや放置すると埃が貯まり、目詰りを起こして換気が行えなくなってしまうことがあるためpassiv Fanでは設けておりません。
passiv Fanの蓄熱エレメントの中はどういう構造になっているのでしょうか?
蓄熱エレメントは格子状に穴がたくさんあいています。それぞれの穴は「ちくわ」のように向こう側まで貫通しています。格子状にして表面積を多くすることで蓄熱量が多くなるようにしており、「ちくわ」状にすることで風通しの良いように工夫をしております。
室内カバーを横にして設置しようとすると真壁の柱に当たりそうですが、室内カバーは縦にして使用しても大丈夫でしょうか?
縦にしてお使いいただいても問題ありません。
passiv Fanのオプションの花粉フィルターも(P.M2.5フィルターと同様に) 防塵フィルターに重ねて使用し、洗浄は不可でしょうか。
非常に繊維が細かく、薄型のフィルターですが、 水洗いを行うと繊維同士が絡まり合い、 空気が入りづらくなってしまいますので、 基本的に使い捨てとなります。 使用期間は2ヶ月間ほどですが、洗浄はせずにご使用ください。
passiv Fanの指定以外の屋外フードを変更しても問題なしでしょうか?
標準採用している屋外フードは耐外風仕様となっており、強風時の逆流防止や外壁に雨水が伝わりにくく、定的な換気量が確保できる構造です。代用品を採用することは性能値に影響がありますので製品保証が出来かねます。ご了承ください。
passiv Fanの蓄熱エレメントは虫や砂埃が入ったら目詰まりしませんか?
passiv Fanの蓄熱エレメントは3mm角のセルがちくわの穴のように通っているので、目詰まりは起こりづらい構造になっております。
passiv Fanの外側にはフィルターが無いのでしょうか?
フィルターは室内カバーに装着されており、メンテナンスが行き届きにくい外側にフィルターはございません。
passiv Fanの耐外風屋外フードは上下開口型となっていますが、雨が侵入しても機器に影響が出ませんか?
passiv Fanの耐外風屋外フードは、突風、暴風などの外的要因からpassiv Fanの換気効率を安定させるためにあります。雨が侵入しないように雨よけを持った構造ですが、万一換気口に侵入してもスリーブ管が水勾配を持っており、外に水を排出します。
今回passiv Fanを4台分取付けますが、普段使用しないゲストルームの分だけを停止することは出来ますか?
コントローラーVM1の設定で換気ユニットごとの運転を制御(オンオフ切り替え)させることが可能です。設定方法に関しては取扱説明書をご覧ください。
passiv Fanを6台導入予定ですが、6台全てが給気からはじまり、6台すべてが排気に一斉に切り替わる運転なのでしょうか?
6台設置の場合では、3台は給気から、もう3台は排気からスタートするようになっています。70秒後には給気していたものが排気に、排気していたものが給気に切り替わります。
passiv Fanのセットに外壁側のフードは入っていますか?
室内カバー、換気ファン、蓄熱エレメント、スリーブ管、屋外フードがセットです。見積にはコントローラーとケーブルの他に、施工オプションのスリーブ管支持材、防水気密ゴムシートを含んでおります。ただし、一次側の電源ケーブルは現場でのご用意です。
花粉用・PM2.5フィルターはセットには入っていないのでしょうか?
室内カバー、換気ファン、蓄熱エレメント、スリーブ管、屋外フードがセットです。見積にはコントローラーとケーブルの他に、施工オプションのスリーブサポーター、防水気密ゴムシートを含んでおります。ただし、一次側の電源ケーブルは現場でのご用意です。
PM2.5フィルターは花粉フィルターの捕集性能よりも性能が高いのでしょうか?
花粉フィルターよりもPM2.5フィルターの方が目が細かいため、捕集性能が高いです。PM2.5フィルターは0.1μm以上、花粉フィルターは2.0μm以上の微粒子をキャッチします。
第一種換気ですか?給気専用ですか?
第一種換気です。すべてに換気ファンと蓄熱エレメントが備わっています。ひとつの穴(換気口)で給気、排気を70秒毎に切り替えます。基本的には2台一対になり、機械給気しているものと機械排気しているものの組み合わせです。
花粉フィルター・PM2.5フィルターについてΦ100もΦ150も共通のものですか?
Φ100もΦ150と共通した室内カバーの形状になりますので、フィルターも共通で使用できます。
Masterランプが点滅しています。フィルターお掃除サインの解除の方法を教えて下さい。
15秒以上ON/OFFボタンを長押するとサインが消えます。
防水気密ゴムシートはどういうものですか?
スリーブ管が外壁を貫通する箇所に、防水ゴムを被せて雨が入らないようにするための防水シートです。室内側の気密層とも連続させて使用することができるので、1ユニットにつき2枚使用します。
セットの中には屋外フードは含まれていますか?
室内カバー、換気ファン、蓄熱エレメント、スリーブ管、屋外フードがセットです。見積にはコントローラーとケーブルの他に、施工オプションのスリーブサポーター、防水気密ゴムシートを含んでおります。ただし、一次側の電源ケーブルは現場でのご用意です。
スリーブサポーターはどういうものですか?
スリーブ管の外側をEPSの枠で包み込み、柱にビス留めする事ができる台座です。スリーブ管周囲の断熱欠損を防止することができ、施工性を高めることができます。
70秒ごとに給気・排気を切り替えるシステムということですが、切り替え時にスイッチングの音は聞こえるか?
「給気」切り替え前、一定の加速度で徐々に回転数が落ちてゆき、 0の分岐点を超えたら今度は徐々に回転数が上がっていき「排気」になりますので、 スイッチングの音は聞こえません。
ナイトパージモードとはなにか?
70秒ごとの切り替えを行わず、配置計画上のSの後ろ奇数番は「給気」をしっぱなし、Sの後ろ偶数番は「排気」をしっぱなしの運転になります。夏期など室温が外気温より高くなるケースに対して使用し、室内の熱を外に出し、外の空気を取り入れて室内冷却をはかる効果があります。(熱交換なし・湿度交換なし) また、ナイトパージは他のモードよりも湿気を排出することが優れています。引き渡し直後は建材に含まれる水分排出のため室内は高い湿度になることがあります。湿気排出のために引き渡し後3ヶ月間は「ナイトパージ」に設定していただくと良いと思います。
防水気密ゴムシートですが、どのように設置して使うのか説明ねがいます。
弊社支給のスリーブ管が外壁を貫通したところに、 雨を侵入させず、漏気をなくすための気密パッキン部材です。
操作盤のフィルター交換サインの解除の方法を教えて下さい。
・フィルターの掃除時期が近づいたというサイン
・15秒以上ON/OFFボタンを長押するとサインが消えます。
給排気の音は気にならないのでしょうか?気になる場合の対策はありますか。
気密の高いパッシブハウス内では換気と給気の切り替え時にモーター音が止まり、切り替わってまたモーターが回り始めるといった音のリズムを気になさる方もいますので、ベッド近くの設置は控えて下さい。
なぜ換気は70秒で切り替えてるのか?切り替えが多い気がします。
蓄熱量と換気量のバランスから70秒になっています。70秒より長いと外へ熱を逃しすぎてしまいますし、外からの熱を取り込みすぎてしまうことに繋がります。短くすると温度交換効率は上がりますが、換気ファンが停止する時間が長くなりすぎてしまうため換気風量が少なってしまいます。
長年使用していっても、70秒の時差は出ないのか。(切り替わる双方がきっちり70秒で切り替わり、狂ってこないのでしょうか?)
コントローラーで接続されているすべての換気ファンの切り替えを制御しているので、時差が出てくることはありません。
PFB150sとPFK150fの違いは何でしょうか?
品番のPFBは一般地、PFKは寒冷地仕様となります。屋外フードと室内カバーが変更になります。冬期を通じてマイナス10度を下回るような寒冷地では、排気の逆流する可能性があることや、換気口から冷気がドラフトする可能性があるため、PFKでは逆流防止に対して安全な屋外フードと、冷気止を施した室内カバーを採用しています。
取付ベースの役割について
外壁が薄く、蓄熱エレメントが断熱ラインよりも外側に飛び出してしまう場合に室内に取付けることを推奨いたします。およそ40mm付加して設置することができます。
一台だけ停めるなどの使い方はできるのでしょうか?
可能です。コントローラーのプログラムモード>個別ON/OFF機能を使用することで設定可能です。
排熱運転などの使い方はできるのでしょうか?
コントローラーのモード選択でナイトパージモードがあり、熱交換をしない第一種換気運転をおこないます。このモードでは、外気をそのまま導入し、室内空気を排気します。室内外の温度が逆転する夏の夜間に、冷却された外気を積極的に取り込み室内を冷却させる効果があります。
passiv Fanについて70秒ごとに正転、反転することで家全体の換気が行えているのか疑問に思いました。
通常、換気は空気の入口と出口を明確にして一方通行の空気の流れをつくるイメージがありますが、
ダクトレス熱交換換気の場合は、四方八方から新鮮な空気を送り込み、
室内で汚染した空気を薄めていくしていくというようなイメージになります。
単純な部屋でのスモーク換気試験も行っており確認しておりますが、間取り、室形状等によって
空気の入れ替わり頻度が異なりますので、エアラボにて邸別に換気ユニットの設置場所や台数の検討を行っています。
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ドイツには24時間換気という法律があるのか気になりました。
ドイツには日本のようなシックハウス対策としての24時間換気の法律がありません。
CO2やVOCに健康被害が広く知られていますので、どの家庭でも換気は付いていて、
基本24時間365日付けっぱなしにしているようですが、暖房を無駄にしないよう、
熱交換換気をつけるのが当たり前となっています。