換気リフォームにはどの機種を選ぶべき?

こんにちは。エアラボの臼井です。

 

最近、換気リフォームに関する多くのお問合せをいただいております。

 

「在宅ワーク」など、

『おうち時間』の増加によって、

おうちの「空気環境」向上のため、

「換気」を見直したいというニーズを日々実感しております。

 

本日のテーマは、交互給排型熱交換換気システム(ダクトレス)を

リフォームで採用する場合の

機種選定について綴りたいと思います。

 

φ100は空気搬送能力はφ150の約半分

まず、交互給排型熱交換換気システムには、

既存給気口を利用するモデルがあります。

 

既存の自然給気口には、φ100という口径の給気口が採用されることが多く

一般的に新築用として販売しているφ150のシリーズに比べると、大きくはありません。

 

開口面積が小さいと、空気が通り抜ける量が少なくなります。

φ100=5cm×5cm×π=25π

φ150=7.5cm×7.5cm×π=56.25π

なので、

一般的に新築に用いられる

φ150のシリーズに比べますと、

φ100の製品は、約半分しか外気を取り込めないという事になります。

 

例えば、70㎡の3LDKの間取りに、

φ100の給気口が合計4か所設置されており、

そこをPFB100sに変更した場合は、

最大換気能力が16㎥/h×4か所=64㎥/hという事になります。

 

一方、部屋の空気を1時間に半分入替えを行いたい場合、

一時間あたり70㎡×2.4m×0.5=84(㎥/h)の換気量が必要になります。

 

だけ単体運転しようとしても20㎥/h程足りない計算になるので、

84㎥/h以上を確保するためには、

既存の24時間換気と併用して換気を行う必要があります。

 

しかし、熱交換の効果は得られますので、

換気による熱ロスは最小限に抑える事はできます。

 

または、passiv Fanだけで

24時間換気として使用されたい場合には、

必要な換気量に見合う台数を設置するか、

建物側が可能であれば

風量の大きなφ150の機種を検討いただくのが良いかと思います。

 

 

まとめ

リフォームの既存給気口を利用する場合、

熱交換の効果は得られるが、

それ単体では24時間換気としての能力に及ばないケースがある。

24時間換気として使用される場合は、必要換気量に見合う台数をつける。

 

ご不明な点等ございましたらお気軽にご相談ください。

 

エアラボ 臼井

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