西方先生が設計された「信濃町の家」がエコハウスアワードを受賞したことも重なり、
断熱気密を得意とする設計事務所、工務店では窓を主役にした住宅設計への関心がますます高くなってきました。
そこで、その設計術の詳細や、窓の選び方にについて理解いただこうと、
西方先生を中心にパッシブデザインの勉強会を開催しました。
主催はPassive Window Japanで、
日本の窓製品を世界で闘えるレベルにしていくため、スーパーパッシブガラスの開発や高断熱窓の技術をメーカーにレクチャーしている団体です。
弊社OK-DEPOTも後援として運営を手伝わさせていただきました。
会場は東京国際フォーラムで、
窓を主役にした講演会ながらも80名のお客様に来場いただきました。
な、な、なんと!北は北海道、南は山口県、徳島県と遠方からもお越しいただきました。
西方先生の著名度と高断熱窓に関する関心の高さが見てうかがえます。
まずは、Passive Window Japan橘氏の挨拶から。
いきなり「あんなものは使うものじゃない」と、アルミ樹脂複合窓をばっさり!!
|д゚)ひぇぇぇ~~
ガラス窓の性能と枠の性能の釣り合っていない性能の悪い窓が国内で80%のシェアを占めていることに疑問を呈し、日本の窓性能の底上げを!とアジェンダを発表されました。
つづいてオーガニックスタジオ新潟(株)相模社長のお話し。
信濃町の家を実際に建設した工務店の社長様です。
信濃町の家ができるまでのストーリーを説明され、
普通の窓とスーパーパッシブガラスの窓との暖房負荷の比較表を発表されました。
ふたたび橘氏のお話に戻り、スーパーパッシブガラスの詳細が明かされました。
実はかの近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの代表作「落水荘」に使用されているガラスなんですって。
限りなく透明に近いこのガラスはスマホの画面に使われていたりするが、
あまりにも高いため建築に利用されることはごくわずか。
国内でスーパーパッシブガラスを搭載した木製窓として、
弊社のpassiv windowが紹介されました。
そして、いよいよ主役の西方先生登場!!
世界の様々な窓を見てきた西方先生、窓の構造的弱点を上げ、設計でどうカバーするのかというポイントを解説されました。
専門的で難しい内容ですが、みなさん必死でついてきています。
防火の制約、それに見合う高断熱窓がない状況でいかにパッシブデザインするか?という問に対して、先生がこれまでにつくられてきた事例を紹介されました。
最新のプロジェクトとして計画中の西方先生のご自邸を紹介されました。
信濃町の家での成功体験からか、南面ファサードの8割がガラスになっています。
断熱は外壁360mm、屋根400mm、片流れの屋根には太陽光と太陽熱でぎっしりとなっていて、
パッシブハウスは確実、エネルギー自給自足も確実だろうというレベルです。
日射遮蔽は外付けブラインドで調整され、換気はシンプルはパッシブ換気で想定されています。
最後の質疑応答には床下エアコン+基礎断熱に関する話題で盛り上がりました。
相模社長がふれた日経アーキテクチャーの連載記事はWEBからも見れます。
成功事例、失敗事例いろいろと紹介されている関連記事もありますので、ぜひご覧ください。
最後に、
西方先生、相模社長、橘さん、遠くから駆けつけてくれた松尾先生、FBでイベントを広めてくれた竹内先生、イベントに間に合わなかった前先生、OK-DEPOT運営スタッフ各位、そしてたくさんのご来場いただいたお客様に改めて感謝、御礼を申し上げます。
懇親会ではお客様からあんな商品・こんな商品の要望をたくさんいただきました。やはり講演会と同じでお客様のリアルな声を直接聴ける機会はあまりないですから、私たちにとっても非常にうれしく刺激に満ち溢れたイベントだったと振り返ってそう思います。
私たちOK-DEPOTはパッシブデザインが広がり、豊かな生活が増えていけばいいなと思います。
大好評いただいていますpassiv material勉強会は次回8月18日開催です。
お申込みがまだという方は、以下より詳細をご覧ください。
https://www.ok-depot.jp/topics/20160818topics.html
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