「静圧」を説明できますか?|実務で即使える知識を養う|換気勉強会のお知らせ

こんにちは。エアラボの臼井達彦です。

 

告知です! 6月20日に建築実務者対象「換気」の勉強会を行います。

「即実務に活かせる」を目標に、

ファンの基礎から換気計画の立て方などを具体的な商材を紹介しながら徹底解説する勉強会シリーズです。

お申込みはこちらから♪♪

 

きょうは当勉強会で扱う内容の一部分を紹介したいと思います。

 


24時間換気・レンジフード・局所換気の「静圧」

 

「静圧」・・・?!

換気扇のカタログを一度でも見たことがある方は目にしたことがあると思いますが、

皆さんは説明できますでしょうか?

 

ファンの性能を示すものですが、

少しわかりにくいのが「静圧」という概念です。

 

最大静圧20Paのファンというのは、

行き止まりの空間にどんどん空気を吹き込んでいって

20Paになったら空気が入らなくなってしまうというものです。

 

息で風船を膨らましていって、

これ以上入らないというものとほぼ同じです。

ちょうど換気扇でいう「肺活量」みたいなものです。

 

第一種換気のpassiv Fan(パッシブファン)は

この給気側の静圧(正圧)、排気側の静圧(負圧)が

ほぼイコールになるように設計されていますので、

差し引き0の空気圧力バランスが保たれた状態となります。

 

この状況で、レンジフードや浴室、トイレの換気扇がついたらどうなるでしょう?

これらの局所換気は排気ですので、室内から外へ空気を出し続けます。

これまで0であった空気の圧力状態がマイナス(負圧)になります。

 

負圧になると、マイナスの分を外から空気を吸って補おうとpassiv Fan(パッシブファン)が頑張ります。

 

【pF給気圧=pF排気圧】

であったファンの図式は、

【pF給気圧=pF排気圧+レンジフード+トイレ+浴室】

となります。

 

レンジフードの排気量:50Pa(ダクトやフードの圧損も含め)

トイレの排気量:10Pa

浴室の排気量:20Pa

合計80Pa

 

passiv Fan(パッシブファン)が失われた80Pa分を頑張って給気することになります。

 

passiv Fan(パッシブファン)は

排気中に蓄熱し、給気中に放熱を繰り返すシステムですが、

排気量に対して給気量の方が大きいと

蓄熱がうまくできなくなってしまいます。

 

ですので、局所排気が働いている状態がずっと続くと、

温度交換効率が悪くなってしまう傾向にあります。

 


熱交換換気における「負圧」と「熱交換効率」の関係

 

実際に新築2年目の木造住宅で取った

熱交換効率に関するデータです。

 

LDK・和室・水回りが同じ階にある平面プランで、

ここにpassiv Fanが4台設置されています。

 

 

まず、レンジフードは停止、

浴室とトイレが排気を続けているときの

判定は「負圧(圧力マイナスの状態)」で、熱交換効率は53~64%となっていました。

 

 

次は、トイレはつけっぱなしですが、

浴室を停止させたところのデータを確認すると

 

 

負圧は解消されました。

熱交換効率は92%と高い水準に回復しました。

 

以上はほんの一例ですが、

換気計画は、メインの換気システムだけの性能値だけに気を取られがちですが、

全体的にバランスよく、効率の良い換気計画を立てるということが大事なのです。

 

換気勉強会では、「即実務で使える!」をモットーに

実例や具体的な商材を混ぜながら徹底解説していきます。

 

勉強会で聞きたい内容などあれば

当日解説いたしますので、質問をどんどん御寄せください。

 

かなり濃い3時間になること間違いなしですので

お申込みがまだの方はぜひお申込みください。

 

お申込みはこちらから♪♪

 

よろしくお願いいたします。

 

 

エアラボ 臼井達彦

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