こんにちは。エアラボの臼井です。
先日マンションのリフォームでpassiv Fan(パッシブファン)を設置したいというお客様がおり、
現地を訪問した先で、
「換気口からぴゅーぴゅー風が吹き込むのですが、passiv Fan(パッシブファン)に変えれば状況がよくなるのかな?」とお客様より相談を頂きました。
そして現状の換気口を調べたところ、
屋外にはベントキャップ(屋外フード)ではなく、
換気ガラリが設置されていました。
お客様宅は低層階にありましたが、周りが高層マンション群でしたので、ベランダに出るや否や抱えていた図面がペンが飛ばされそうになりました。
この状況では確かにぴゅーぴゅー風が入ってきそうです。
そのため、お客様の方でガラリにフィルターをかぶせて直接風が入ってこないように工夫をされていました。
マンションの多くは第三種換気ですので、室内空気を負圧にして引き込みやすい環境にする換気方式ですが、
これに外気がビル風が良く吹く状況にあって、室内に空気を引き込む吸引力は強く働きますので、
内側のカバーを少しでも開けるとぴゅーぴゅーという風切音とともに勢いよく風が室内に引き込まれます。
これを防ぐには、
①室内を正圧にする、
②屋外フードに外風を受け流す構造にする、
という工夫をすると改善につながります。
まず対策①ですが、キッチンや浴室などのファンを停止する。
負圧の原因である局所排気を停止すれば改善は見込めるわけですが、
24H換気で停止してしまうと空気環境の悪化につながってしまうため、
第一種換気に変更するというのは一つの手法ではないかなと思います。
対策②ですが、
直進してくる外風をまず防ぐ必要がありますので、
防風板のある屋外フードに変更するというものです。
ですが、ビル風、突風、高層階等、常時風の強い場合は
さらに上下開口方式にすると逆流防止につながります。
外壁に強い風が当たると風向きが拡散し、上昇気流が猫背で丸まったような形をして下側だけがあいている従来のU型フードでは、そのまま室内に空気を誘導してしまいます。
これに対して上下開口方式は上側もあいていて下側から入ってくる上昇気流を受け流すようになっています。
passiv Fan(パッシブファン)の屋外フードは上下開口になっており、外風には強い構造となっています。
ビル風、突風、高層階等、常時風の強い場合でも安定的な空気の入れ替えが出来るように設計されています。
風は縦横無尽に駆け回る建築にとっては厄介な自然現象ですが、
ベントキャップや圧力を改善するだけで住環境は改善する可能性があります。
風の逆流現象にお悩みの方はぜひお試しください。
エアラボ 臼井達彦
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