「熱交換換気の後付け設置は可能?」|エアラボブログ

こんにちは。エアラボの臼井です。

 

passiv Fanは、ダクトレス型ですので、

簡単に後付けできるのではないかと思われる方も多く、

日々お問合せをいただいております。

 

最近お問合せいただいたご要望として、

以下のようなご相談がございました。

 

『換気で生活のニオイを取り除きたい』

「築30年は経過している実家で

全部屋に内窓をつけているが、高気密ではない。

キッチンにしか換気扇がついておらず、

専用の換気口はなく、隙間からの換気に頼っている状況で、

室温を維持することに加え、

生活のニオイも換気することで軽減できないか?」

「ニオイ取りとして換気は有効・・・だが、」

臭いの元はカビであり、

家の隅まで十分に換気を行うことによって、

カビの繁殖条件のひとつである水分(湿気)を排出することができるので、

ニオイ対策としては換気は有効です。

 

ただし、それは気密性能が計画換気できるレベルかどうかが次の問題です。

 

空気は一番近いところから引っ張ってこようとしますので、

高気密でなければ計画換気は成り立ちません。

 

逆に低気密の場合は、

計画的な換気が行えないので、

換気扇を入れていてもほとんど意味がなく、

家じゅうの開口をひたすら開けなければ

十分に空気が入れ替わらない、

という状態なのです。

 

家の中は一見隙間なんて無いように見えますが、

実は、目に見えない隙間が沢山存在します。

 

「目に見えないたくさんの隙間!?いったいどこに・・?」

 

防湿施工、気密施工が全国的にはじまったのは1980年頃で、

まだシート、気密テープやパッキン材なども種類がまだ少なく、

在来木造30年と言うと、気密施工も不十分でなのではないかと思います。

 

 

例えば、サッシ自体やサッシ周囲です。

 

世界では気密の確保しやすい開き戸が主流ですが、

気密の確保しにくい構造の引き戸が日本では主流です。

 

材木は時間と共にやせてくるので、サッシの間に隙間をつくってしまいます。

サッシと材木の間にやせても追従する膨張パッキンを入れておかなければ、

壁の中の隙間は永久に塞がれる事がありません。

 

次に換気口周り、配管周り、

日本の住宅は小規模で、

なかなか設備の為にスペースを犠牲にする事ができないので、

狭いところを施工しなければなりません。

その為、気密に留意した設計を行わないと、

人の手が入りにくい部分で十分な気密施工がしにくいという

建設上の理由から、気密確保が難しいという事があります。

 

外周壁にスイッチやコンセント類も、

気密シートを破く原因の一つですので、

漏気の原因にもなります。

 

換気扇で強制的に空気を引っ張ると、

このような漏気になる場所=隙間から

空気は出入りしてしまい、

給気口から正しく空気を取り込む事が出来ないため、

家の隅に換気装置を付けたとしても

意図した換気が行えない現象に陥ってしまうのです。

換気改善を行う際に確認する事(気密性)

 

気密リフォームを行う際には、

給気口・換気扇等を目張りして、

レンジフードを最強にして回して、

負圧の状況を再現します。

隙間=漏気の発生している部分があれば

手をかざせば空気が入りを感じますので、

どこに隙間があるのかは、

この方法で確認していく事ができます。*

 

*ただし、明らかに気密性能が無い場合には

この方法は通用しませんのできちんとした

業者様での測定をお勧めします。

 

 

換気改善や設備入替をご検討の場合には、

せっかく入れ替えても効かないではまったく意味がありません。

ちゃんと換気が行える環境か?

まず漏気しているところが無いか?をまずはご確認いただければ幸いです。

 

 

エアラボ 臼井達彦

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