こんにちは、エアラボの臼井です。
今回は、換気設備における「防虫網」の役割と、passiv Fanでの工夫についてご紹介します。
🦟 防虫網とは?
防虫網は、外部から室内への害虫の侵入を防ぐためのパーツで、換気装置には欠かせない基本部材のひとつです。
主に以下の2種類があります:
- 換気扇本体に付属するタイプ
- ベントキャップ(屋外フード)に付属するタイプ
⚠️ 屋外フードの防虫網に潜む課題
屋外フードに設置された防虫網には、次のような弱点があります:
- 汚れやすい
- メンテナンスが困難(高所設置が多く、掃除がしづらい)
換気扇は住宅設備の中でも特に汚れやすく、長期間放置すると防虫網に埃や虫の死骸がびっしり付着し、外気の給気が妨げられてしまいます。
そのため、防虫機能と換気性能を維持するには、定期的な掃除が不可欠です。
🌀 passiv Fanの防虫対策は「室内側フィルター」
passiv Fanでは、屋外ではなく室内側に防虫フィルターを設けることで、メンテナンス性と換気効率を両立しています。
1年前にpassiv Fanを導入された施主様・K様は、虫が大の苦手で「虫の死骸すら見たくない」とおっしゃるほどでした。
当初、室内側フィルターの定期洗浄をご案内しましたが、「できる限り外側で虫を防ぎたい」との強いご要望があり、屋外フードへの防虫網設置も検討されました。
しかし、屋外フードの防虫網は掃除が困難で、高所に設置された換気扇のメンテナンスは現実的ではありません。
そこで、passiv Fanの構造を活かし、室内側から掃除可能な防虫フィルターの有効性を検証することにしました。
📊 防虫フィルターの風量試験
蓄熱エレメントの裏側に「防虫フィルターなし」と「あり」の試験体を用意し、スリーブ管に屋外フードと換気ファンを装着した状態で風量測定を実施しました。
結果は以下の通り:
- 防虫フィルターの有無による風量の差はほぼなし
- 排気時(風量レベル5)でもフィルターがめくれ上がらず、虫の侵入隙間は生じない
つまり、室内側フィルターでも防虫効果と換気性能を両立できることが確認できました。
🧼 メンテナンスのポイント
ただし、これはフィルターが新品の状態での結果です。汚れが蓄積すると換気効率が低下するため、以下のようなメンテナンスを推奨しています:
- ファンの前に手をかざして気流を確認
- 気流が弱く感じたら、蓄熱エレメントを引き抜いてフィルターを掃除
🗣️ K様の体験談
K様からは、設置後にこんな感想をいただきました:
「恐る恐る外側のフィルターに手を伸ばしてみましたが、コバエと思われる虫が1匹だけ。 前の住まいでは換気扇のメンテナンスなんて一度もしたことがなかったけれど、 フィルターの掃除をするようになってホコリがすごくてびっくりしました。 ダクト式や網付きフードじゃどうしようもできなかったかも。」
虫の侵入よりも、換気設備の汚れの方が大きな問題だったと気づかれたようです。現在もK様は3か月に一度、定期的にメンテナンスを続けてくださっています。
🏠 まとめ
passiv Fanでは、室内側から簡単に掃除できる防虫フィルターを採用することで、虫の侵入を防ぎながら、快適な換気環境を維持できます。
虫が苦手な方も、掃除が面倒な方も、ぜひpassiv Fanの構造をご検討ください。
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エアラボ 臼井達彦
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