こんにちは。エアラボの臼井です。
交互給排型熱交換換気システムの
熱交換素子にはセラミック製の蓄熱エレメントを使っています。
一般的な全熱交換換気システムの熱交換素子には紙製のものを使っています。
紙は透湿性能が高いので、潜熱成分を回収しやすく、
全熱交換の性能的には、
紙製の熱交換素子を採用している
換気システムが最も良いです。
紙の素子なので、
OA(外気)、RA(戻り空気)による吸湿・変形が考えられ、
何年か使用していくと交換が必要になります。
また、比較的 臭い成分を吸着しやすいので、
部屋の臭い等気になる場合には、
別系統の換気を採用したり、
ガスバリアなどの機能をもった
熱交換素子を採用されると良いと思います。
セラミック製の熱交換素子では、
吸湿性は紙製に劣るものの、
温度を変化させない性能は高い特徴があります。
また、高い温度にも湿気にも耐える素材なので、
OA・RAの湿気による変形にはめっぽう強いです。
お皿と同じセラミックは、
水洗いできる利点があり、
衛生さを保つことができ、
割らない限り一生使えるという構造になっており、
交換が不要になります。
性能的に、全熱性能的には紙製の方が優れますが、
顕熱的にはセラミック製の方が優れます。
設置後、お金がかかるのは紙製で、
お金がかからないのはセラミック製です。
紙製とセラミック製のどちらが良いかは甲乙つけがたいと思いますが、
使用されるのは実際にお住まいになる方ですので、
その方の特性に合わせ、最適な熱交換素子を選べれば
良いのではないかと思います。
エアラボ 臼井
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