弊社ではブラシレスDCモーターを採用しています。
今回はDCモーターについて様々な視点から紐解いていくブログになります。
①DCモーターとは?
②ブラシレスDCモーターとは?
③それぞれの特徴
④まとめ
以上の4本構成でご紹介いたします。
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①DCモーターとは?
DCモーターとは直流モータ【direct current motor】のことです。
モータには、いくつかの種類があります。
内部構造と駆動方法の違いにより、以下の3つに分類されます。
- DCモータ(直流電源を利用し回転するもの)
- ACモータ(交流電源を利用し回転するもの)
- ステッピングモータ(パルス信号により1ステップずつ回転するもの)
DCモータは他の2種類のモータと比べ、「比較的低電圧で高速回転が可能」や「制御しやすい」
また起動トルクが大きいことが特長のモーターです。
DCモータは、私たちの身の周りの様々な機器で用いられています。
例えば暮らしの面ではエアコンなどの空調機器、冷蔵庫、給湯器など。
仕事の面ではオフィスに備えられているプロジェクターや、
金融機関で用いられているATM端末機器の内部に使われることが多いです。
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②ブラシレスDCモーターとは?
DCモータは、ブラシ付きDCモータとブラシレスDCモータの2種類に分けられます。
ブラシ付きDCモータは名前の通り整流子とブラシを備えており、
ブラシレスDCモータは電子回路を用いたセンサーやインバーター制御によって、
電流を正しく切り替えながら駆動する、
電子回路を用いるDCモータのことです。
※ブラシレスDCモーターは、高いエネルギー効率と静音性を両立できるため、
近年注目されているモーターです。ECモーターと呼ばれることもあります。
ここからは(ブラシレスDCモーター)=(BLDC)略称で呼ぶことにします。
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③それぞれの特徴
〇ブラシ付きDCモーターの特徴〇
家電製品では「ディスクトレイの開閉」などの用途で使われます。
自動車では「電動バックミラーの開閉や向きの制御」といった用途に見られます。
廉価であることがメリットで、多くの分野に使われますが、
整流子とブラシが接触するため寿命が短く、
定期的なブラシの交換や保守をしなければならない、というデメリットもあります。
〇ブラシレスDCモーターの特徴〇
・第一の特徴は『効率が良い』
回転しようとする力(トルク)が常に最大になるように制御できます。
DCモータ(ブラシ付きモータ)の場合、
回転している間にトルクが最大になる瞬間は限られており、
常に最大にはできません。DCモータ(ブラシ付きモータ)で
BLDCモータと同様なトルクを得ようとすると、
どうしても磁石が大きくなってしまうようです。
小さなBLDCモータでも力を出せるのは、このような理由があります。
・第二の特徴は『制御性の良さ』
BLDCモータでは、出したいトルク、得たい回転数などをピッタリと得ることができます。
BLDCモータからフィードバックを掛けて目標の回転数やトルクに正確に持ち込めます。
無駄なく正確に制御することで、モータからの発熱の抑制や消費電力の抑制につながります。
電池駆動の場合、制御を緻密に行うことで駆動時間を長くすることも・・・
逆にデメリットとしては直流電源を接続するだけで動くブラシ付きモーターと違い、
制御回路を使用して駆動する必要があるので、構造が複雑です。
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③まとめ
弊社のpassiv Fanは、ブラシレスDCモーターを採用することにより、
「省エネ性」「長寿命」「静音性が高い」ファンに仕上がっています。
外商二課 安部義亮