奇数台設置でも問題ないの?

❔「passiv Fanを設置したいけど、奇数台でも大丈夫?」
❔「偶数台じゃないと換気がうまくいかない?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

 

結論から言うと、passiv Fanは奇数台でも設置可能です。
ただし、設置場所のバランスを考えることが重要です。
本記事では、奇数台設置の影響と、最適な配置方法について詳しく解説します!

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①パッシブファンの基本的な仕組みについて(交互給排型第一種熱交換換気システム)

passiv Fanは、1つのファンで給気方向、排気方向の切替えが行える第一種換気システムです。

給気・・・屋外の空気を室内に引き込む動作の事です。
排気・・・室内の空気を屋外に排出する動作の事です。
第一種換気・・・給気側と排気側にファン(機械)を用いて換気を行う換気扇の種類です。

passiv Fanは給気と排気を70秒ごとに切り替え、部屋全体を換気しています。
他の第一種換気との大きな違いの一つに1台ごとに給気と排気の切り替えができるという点があります。

 

熱交換システム・・・


通常運転では、まず居室内の汚れた空気を 70 秒間排気します。
その際にスリーブ管内の蓄熱エレメントに居室内の熱を蓄熱します(排気モード)。
70 秒後換気ファンが逆回転し、今度は新鮮な外気を70 秒間取り込みます。
その際に蓄熱エレメント内に蓄えられた熱と熱交換を行い、
室内温熱条件に近い空気に変換してから給気します(給気モード)。
この給気と排気のサイクルを何度も繰り返すことでファン1台で熱交換をおこなうことができます。
換気による熱ロスも少なく、空気を常に新鮮に保つことができます。

 

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②奇数台設置の影響について奇数台運転時の状況を見てみましょう。

この物件の2階を例にパッシブファンを設置してみます。

赤矢印がpassiv Fanの位置を示しています。
赤枠はトイレや浴室など換気計算の未算入部分を表しています。

5台(奇数台)の場合、このように換気扇を配置する場合が多いです。
右側排気2台・左側給気3台の場合、空気がうまく排気されないのではという声をよくお聞きします。
ここで思い出していただきたいのが【1台ごとに給気と排気の切り替えができる】という文言です。
上の画像の場合左側をAグループ右側をBグループと設定することで、
AB間の給気と排気を70秒ごとに切り替え部屋全体で空気の入れ替えを行う為、
負圧になりにくくなっています。

 

 

では奇数台設定の場合の給排気の変化についてみていきましょう。
奇数台設定の場合、排気量にあわせて給気量が変化するため、
下記の通り換気ユニットが1台設置されている場合の換気量は
31.4㎥/h、 3台設置されている場合にあっては94.2㎥/h、
今回の5台設置されている場合にあっては157 ㎥/hとなります。

上図のように5 台の換気ユニットが設置されている場合、
最初の 70 秒間 A グループでは、 188.4 ㎥ /h の排気運転を行います。
この時、コントローラーの自動制御により B グループからは 188.4 ㎥ /h が給気されます。
70秒後に、給気排気が入れ替わり、 B グループが 125.6 ㎥ /h の排気運転を行います。
その時、 A グループから 125.6 ㎥ /hの給気が行われ、
計 125.6 ㎥ /h の換気が行われるようコントローラーが自動制御します。

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👀まとめ

以上のことからパッシブファンはたとえ奇数台設置でも、
問題なく給気と排気がおこなえることが分かったのではないでしょうか?
物件の間取りによって、やはり台数や設置場所にばらつきが出てくると思います。

弊社は見積作成以外にも換気計算・配置計画も無料でおこなっておりますので、
お問合せいただけましたら、ご対応させていただきます。

 

 

外商二課 安部義亮

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