こんにちは。
エアラボでは空気環境にまつわる様々なことを研究しています。
花粉のシーズン到来ということで、
今回の話題は「フィルター」です。
正しいフィルターを選び、きちんと花粉症対策をしましょう!
例えば、薬局やコンビニのマスクのコーナーで
「花粉99.9%除去!」という広告を見たことはありませんか?
これらのパーセンテージだけを見ると性能が高く信頼できるフィルターなのだと思っちゃいます。
しかし、どのような測定方法を用いたかでその数字の持つ意味がまったく異なるのです。
フィルターの測定方法「質量法」
換気用エアフィルターなど
幅広く一般的につかわれている測定方法です。
試験体のフィルターの後ろにバックアップフィルターを設け、
上流側から濃度の異なる様々な微粒子を通過させていき、
通過前後のフィルターを計りに乗せて比べるというものです。
例えば1 μg(マイクログラム)の微粒子を照射させたら、
試験体には、0.99μg分捕集されれば、「捕集率99%」という事になります。
しかし、試験体から検出される微粒子が全体数の99%ということではありません。
ここに注意してください。
大きな1粒を捕集できたら99%?!
よって、質量法は、
大きな微粒子を捕集する粗塵フィルター向けの測定方法です。
エアコンや家電に付いている埃取りのためのメッシュ状のフィルターには適切ですが、
ホントに花粉を除去するためのフィルターには不適切だと言えます。
より細かな微小微粒子を取り除くとなると、
別の測定方法が必要になります。
それが、「計数法」です。
フィルターの測定方法「計数法」
医療の現場や、
精密機械を製造する工場のクリーンルームには、
HEPA(へパ)フィルターという超高性能フィルターが採用されています。
これらの高性能フィルターはこの計数法で測定されています。
測定方法は、
PM2.5よりももっともっと細かな
粒子径0.3μm(または0.1μm)同じサイズの微粒子を
上流側から試験体に通過させていき、
通過後の数量を計測するというものです。
100粒中99粒捕集できたら効率99%
計数法の方が単純・純粋な測定方法ですし、
普通は、こちらのイメージが湧きますよね。
「99%捕集!」という商品を見たら
どの測定方法を用いたかをそっと目を向けてみてください。
さぁ、フィルターの測定方法についてまとめました!
質量法と計数法の間に比色法というのがありますが、
ここでの説明は割愛させていただきます。
質量法は、粒子径5~10μmといった粗塵フィルター向け
比色法は、粒子径0.3μm以上の中性能フィルター向け
計数法は、粒子径0.1μm以上の高性能フィルター向け
という分類がなされます。
PM2.5、バクテリア、カビ菌、花粉は
おおむね0.3μm~ですので、
比色法で測定された中性能フィルター以上の性能をもつフィルターを選ぶといいです。
フィルターの「圧力損失(圧損)」
また、フィルターは圧力損失(略「圧損」)という性能値が捕集率と同じく重要です。
マスクを何重にもすると息苦しくなりますよね。
性能が良いからといって
換気扇の換気能力を超える程の目の細かな高性能フィルターを装着すると
空気が取り入れられないという現象が生じます。
お使いの換気扇の換気能力値をよく吟味して
換気システムにみあうフィルターを選びましょう!
メガフィルター
メガフィルターは計数法によって確認された花粉捕集率98%を誇る高性能フィルターです。
目の粗いプレフィルターで濃度の高い大きな微粒子を取り除くことで、
本体部分(フィルター)での目詰まりを緩和させることができます。
メガフィルター150
1個入 定価¥8,000
メガフィルター100
1個入 定価¥6,000
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エアラボ ウスイタツヒコ
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