バランスの良い換気計画の考え方①|エアラボ換気ブログ

高気密住宅にて換気計画を立てる際のポイントは、

まず、パワーバランスにあります。

 

住宅では、

24時間換気の他、

キッチン(レンジフード)、トイレ、浴室ユニットバスなど

様々な換気設備が多数混在します。

 

居室を対象とした「24時間換気」とは対照的に、

局所(スポット)的に使用する換気設備の事を、

「局所換気(設備)」と言います。

 

例えば、住宅での局所換気は、

キッチン(レンジフード)、トイレ、浴室ユニットバス、洗面脱衣室、SIC、WICなどの

火気使用中の排ガスの他に、

臭いや、大量に水蒸気が発生する(湿気の籠る)ような場所に

それらを排出する目的で使用されています。

 

局所換気にも注目!

 

24時間換気の換気計算には、

これらの局所換気は含まれないため、

あまり注目されることが少ないのですが、

24時間換気設備とは別で設置される局所換気設備は、

当然、稼動中は24時間換気設備の換気に影響を及ぼします。

 

そして、

24時間換気の効率を完全に阻害することなく

局所換気を自由に動かす換気計画を立てる事はほぼ不可能ですが、

これから説明するポイントを押さえておけば、

出来る限り、24時間換気の性能を活かせる換気計画を立てることができます。

 

ファンの種類を押さえる!

住宅で使われるファンの種類は、主に以下の2種類あります。

*( )内は良く使用されるパイプ呼び径です。

 

シロッコファン

よく使用される場所:レンジフード(φ150)・浴室換気・バス乾(φ100)・ダクト一種・ダクト三種(φ100・φ150)

 

プロペラファン

よく使用される場所:ダクトレス一種(φ100・φ150)・トイレ(φ100)・洗面(φ100)

 

一般的に、プロペラファンはシロッコファンに比べて

「静圧」が低いとされています。

「静圧」は、換気でいう「パワー」(肺活量)として覚えておくと良いと思います。

そこで、先ほどのファンの種類と、パイプ呼び径(φ数)で

おおよそ静圧の相場が決まっています。

 

φ100プロペラファン 10Pa程度

φ100シロッコファン 50Pa程度

φ150プロペラファン 30Pa程度

φ150シロッコファン 150Pa程度

単位:【Pa】パスカル

 

プロペラファンはシロッコファンの1/5程度しかないため、

φ150のレンジフードがいかに強い換気設備かがイメージできると思います。

レンジフードが家の中で運転しているうちは、

レンジフードの一人勝ち状態であり、

他の換気設備は負けてしまいます。=負圧(ふあつ)

 

排気する力が強く、給気がそれに伴わない状況を「負圧」といいます。

この「負圧」をどうにかしないと、

熱交換効率の低下や、他の換気設備の換気効率の低下を招いてしまいます。

 

では、どうしたら良いか?

住宅では、プロペラファンとシロッコファンが混在しますので、

「負圧になりにくい換気計画」や、「局所換気の使い方」が非常に重要になってくるのです。

 

つづきは次回にて

 

エアラボ 臼井達彦

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