こんにちは。エアラボのウスイタツヒコです。
前回のブログでは、一般的に、従来の第三種換気方式と比べて、
全熱交換換気の方が電気代がかかることをご紹介しました!
全熱交換換気のなかでもダクトを要しないpassiv Fan(パッシブファン)は、
最小限のエネルギーで24時間換気するという全く新しい発想の換気システムですので、
電気代もあまりかかりません。
電気代を計算みましょう!
計算には「比消費電力」という値を使うのが便利です。
比消費電力とは、1時間あたり、1立方メートルの空気を運ぶのにどのくらいの電力が必要になるのかを示したもので、単位は、[W/(m3/h)]で表されます。
この値が小さいほど「電気代がやすい!」と思っていただければOKです。
ちなみにibecで規定されている標準的な比消費電力は、
ダクト式第一種換気設備では、0.6
壁付同時給排型ファンでは、0.6
壁付け排気ファン(トイレの換気扇)では、0.2
であるとされています。
passiv Fanの(パッシブファン)比消費電力は0.135です。
ibec「省エネ法 住宅事業建築主の判断基準 換気消費エネルギーの評価方法」より出典
一般的な35坪(約115m2)の住宅(天井高さ2.4m)に必要な換気量は、
換気回数0.5回として、
115×2.4×0.5=140m3/hですので、
1時間あたりに必要な電力は、
140×0.135=18.9W/h
となります。
18.9W/h×24h×365日=166,564W
1kW=1,000Wですので、
年間必要な電力量は、166.564kWです。
電力平均の1kWあたり22円/kWを用いると、
166.564×22=3,642円となります。
この要領で、30坪(約100m2)の住宅を計算すると、
3,122円となります。
あとは12で割って、月々計算すれば良いですね。
・35坪の場合、303円/月
・30坪の場合、260円/月
一般的な全熱交換換気では、年間約8,000円くらいですので、
それに比べると、半分くらいの電力で済んでしまうわけです。
換気は冷蔵庫とおなじく24時間使うものですので、
電気代は換気扇の選定ポイントの1つです。
さいごまで読んでいただいてありがとうございます。
この機会に、換気の電気代について考えていただければ幸いです。
エアラボ ウスイタツヒコ
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