先日に引き続き、今日も換気回数をめぐるお話を投稿します。
局所換気は0.5回/hでは不足
トイレで用を足した時のニオイは0.5回/hではすぐに消し去ることはできません。
家全体を換気するのと、局所的に換気するのでとでは意味が違うのです。
常に家全体を喚起することが原則で、そのうえでトイレや浴室のようにニオイや水蒸気が出る場所では、
必要な時に換気量を増やすことが理想です。
passiv Fanは家全体の換気システムに該当しますので、
やはりトイレや浴室といった空間は局所換気を付けます。
家全体+局所をTPO(時と場合と場所によって)使用することによって、
清浄な空気を保つことができるのです。
リンク:換気経路に関する考え方の資料
化学物質
前回のコラムでは人が生活すれCO2濃度が高まることから、空気の清浄度をCO2で評価してきました。
でもこれでは化学物質の影響は評価できません。
そこでシックハウス法では、
①対象物質をホルムアルデヒドに絞り、②放散速度と換気量を組み合わせた基準をつくりました。(下の表)
ホルムアルデヒドを放散する建材は、
放散速度によってF☆からF☆☆☆☆までランク付けされていて、
F☆☆☆☆の場合は換気回数を0.5回/h以上にすれば、
無制限に使えるものとしました。
シックハウス法が告示された後では、
一般的に使用されるほとんどすべての建材がF☆☆☆☆または
規格外(放散しない)の安全な建材になりました。
ですので、
住宅の換気回数は0.5回/h以上ということになったのです。
シックハウス法は日本のみならず外国ほとんどどこの国でも
法で厳しく取り締まられているようです。
(この辺りのお話しを東大名誉教授の柳沢幸雄先生が詳しく解説されておりましたが、
すっかり話に魅入ってしまいメモ取るのを忘れてしまいました・・・・スミマセン・・・(-_-;))
一方でF☆☆☆☆をクリアしていればエコという認識も業界ではあるようです。
しかし、先述の表にもあるように、
F☆☆☆☆の建材でも0.3~0.4mg/Lのホルムアルデヒドが放散されていますので、
エコマテリアルと言ってもいいのかという不安が残ります。
経済とかいろいろなことが絡んでいますからね。。。国の基準は。。。
断熱の基準もそうですが、国で定めた基準は、
最高水準というわけではなく、
最低水準という認識であるべきです。
放散しないのがエコで、最低でもF☆☆☆☆を使い分け、
お客様に最大のベネフィット(利益)の残る家づくりを目指しましょう!!
弊社では自然素材に関する勉強会も、定期的に開催しております。
現在開催情報はアップされておりませんが、
ご興味のある方は情報配信しますので、下記までお気軽にお問合せください~。
エアラボ ウスイタツヒコ
————————————————————————————-
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
TEL:048-677-6616
メールでのお問い合わせはこちら!